夏から勝手にアトリエ前の中庭のツゲを取っ払っては花を植え始めた。土の状態は意外に良くミミズなんかもいて、パンジーとかツリガネソウとか、それからバラ、トマトも植えた。トマトは同じ建物に住むグルジア人が、お父さんの菜園(遠く中央アジア!)から来た種を彼が育て、その苗を2本貰った。それがもう7月末だったから実がなるかどうかは半信半疑だったが、夏が暑かった所為か苗はすくすくと伸び、9月にやっと花が幾つか咲き、10月には3つ実がなった(写真は10/8時点)。でも冷たい雨の降る秋で大きくならず緑のまま。どうなるか実験でそのままにしておいたが、11月に日本に帰る前に採った。採って置いておくと赤くなると言われていたが、1ヶ月して日本から戻ったら赤みを帯びていて、新年にはこんな風になった。どんな味がするものか、興味津々だか貴重すぎてなかなか食べられない。
実はこの中庭を団地の共同菜園にしたらどうだろう(最近住民の相互理解を深めるとかでパリでは流行で、住宅公団からの援助もあり得る)と隣人の幾人かに話したりもしていたのだが、アーティストの中には「芸術的菜園」にしたいという人やら、子供達の遊び場になったらうるさくて仕事ができないという意見やら、、、私の草花も一度心なき子供達にむしり取られた。私は人の意見を調停してなんてことには全く向いていないので、「応援するから」とも言われていたが、結局一人で細々と「不法栽培」を続けている。
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