2015年5月10日日曜日

雨の絵のチュートリアル

5月3日、10時55分の雨
4月末から月初め、毎日雨が続き久しぶりに毎日「雨の絵」を作った。そもそも私の「雨の絵」は前世紀末、つまり98年から2000年にかけ、つまりほぼ3年がかりでプロセスを開発。と書くとすごいことのようだが、実際の開発ネックはパリ市民が「雨ばかりだ」と嘆くほどは実際には雨が降らなくて、確か99年の春に雨が多くて突破口が開けたのであった。
その後少しバリエーションを変えたことがあったが基本は同じ。以前は河原温の"Date Painting"参考のように「持続することに意味があり」と、雨を待つような感覚もあったのだが、かつてのそんな「熱意」をなくし、最近は「技術」を忘れないように続けているというのが本音。 これはに以前は雲を見、空気を感じ「雨の気配」を自分で探らねばならなかったのに対し、最近は天気予報サイトで実際の上空からの雲の動きを見ればよく「一雨一会」の緊迫感がなくなったというテクノロジーの恩恵の逆効果もある(それでもパリ地方の雲は出来たり消えたり、あてにならないのだが)。つまり私は河原のようなコンセプチュアル指向とはほど遠く、その私のブログをフォローして下さる人も、雨が毎日続くと、1日ごとに半々というように指数関数的に降下する!

というわけで3日と4日はアトリエにカメラを設置し 「雨の絵制作」の記録をビデオに収録し、チュートリアルを作り公開し、誰でも作れるようにすることにした。(本人は卒業か???)。私の雨の絵は「アクリル絵の具の乾燥とのせめぎ合い」のため大きな絵が出来なかったのが多くの関心を引かなかった一番の理由だと思っている。誰かに「志」を継いでもらって私の技法を参考に成功してもらえると何より。

さて後はビデオを編集するばかりだが、雨が終わってまた隣のビルの工事が再開され、雑音が入ってナレーションが入れられない。加えてアトリエで時々変な音が響くようになり (守衛さんによるとおそらくビルの水道用ポンプだということだが、彼はそのブーと言う大きな音を聞いたことはなく、他の住民からのクレイムはないらしい。幻聴ではありません、うちに遊びに来た友達も聞いています)、これは夜中、早朝にもあり、安眠を妨げられている。これには私の睡眠薬のフランス文化放送も手に負えない。

というわけでチュートリアルはまだ着手していないが、そのうちに。でも天気がよくなると「海水デッサン」が忙しくなるので(ちゃんと3枚大きな紙を板に張ってスタンバイしております)いつになることやら。

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