車でなければナントまで列車、ナント駅前からバスでフェリーの港町( La Barre de Monts)まで1時間20分、そこからフェリーで45分 。それから滞在先へ島のバス。
こう書くと「何のことはない」と思われそうだがそれがなかなか。ネックは「潮の満ち引き」。これに従ってフェリーの運航時間が毎日異なり、大陸側が浅瀬なので干潮時には船が出ない。一方ナントからのバス(通常日に4本)と島のバス(これも数少ない)の時間は固定されているので、フェリーの時刻表を確かめずに着いたら何時間も待ちぼうけと云うことにもなりかねない。1時間以上も連絡時間があるのも閉口するが、あまり短すぎるとバスの遅延で大悲劇もあり得る。つまりなかなか敷居が高い*。
これに経済性(なるべく安上がりに)を加えるとパズルは一層複雑になる。
特に私は「夏の天気のよいうちはなるべく海水ドローイングを制作する」という、まったく「夏のバカンス」に相反する原則があるので、「早割切符」は絶対買えないどころか、1日前でも躊躇するので、、、
かくして天気予報を睨みつつ毎日出発が遅れに遅れ、結局「今夏はこれまで」とはかばかしくなかった「考えるアシ」の成果に諦めをつけた日に私の出したパズルの解答は、ローカル線を使った「寄り道作戦」。先ずはトゥールで展覧会を見て、それからアンジェの近くの友達の宅へ行き、翌日にナント**。割高のTGVを避けても寄り道はそれだけ時間がかかるのでご飯を食べたりの出費もかかるが、その分楽しくという方針。
さて、ここまでが話の「枕」で、トゥールで見た展覧会のことを書くつもりだったが、テーマがすっかり変わるので今日はここまで(笑)
**注:以上の3都市はすべてロワール河沿いで、フェリーの港町は河口にある。
確かロワールの英語の旅行ガイドがあったなあと思い出して昨晩探し出して見てみたら、ユー島に半ページも割かれていた。最北の岬の灯台に登れるって知らなかった〜。郷土博物館も旧城も入ったことないし、、、
だがユー島の素晴らしさはその種の「観光スポット」を必要としないところ。
かつ私は南東岸の荒々しい海岸風景を見るとしみじみと「生きていて良かったな〜」との感慨を抱くのだが、なかなか芸術作品でそこまで思わせてくれるものはない。どうしてだろう? それもあって今日は「枕」だけで完結です。
*注:車のことはよく知らないが、マイカー制限政策でフェリー料金が高く、多くの旅行者は港町のパーキングに停めて行くのだが、そこから港へは町のバスで移動せねばならないとのことで車族への敷居もマアマア高い
この「敷居の高さ」のお陰でマイカー観光客は橋で繋がる「牡蠣」と「塩田」で有名でずっと大きなノワールムティエ島(ウィキ)に向かい、ユー島は静かなまま☺:というのはノワールムティエ島に行ったこともない私の勝手な想像。かつおそらくこの島があるお陰で、橋のたもとにあるユー島行きフェリーの港へのバスが廃線されることはない。素晴らしい!
ユー島に関する以前の投稿:
2016年9月2日金曜 ユー島紀行
2017年8月29日火曜 ユー島の海岸
2017年9月2日土曜 ユー島の海岸(続)
0 件のコメント:
コメントを投稿