2020年3月8日日曜日

コロナの津波に浮かぶもろもろ

「あーあ、私の文章ってそんなに分かりにくいかなー」と悲嘆してしまう反応をくらってブログを書く気がしなくなっていたところへ、続けざまにこの国(フランス)で起きたことは私にはついていけないことばかり。これらに関する私見を書けば余計に分かりにくくなることは必至。かつ「ちょっと考える間を置いて」なんて思っているとまた新たなびっくりニュースが起きる。だから約2ヶ月間見事にお休みになった。

もちろんちゃぶ台をひっくり返したのはコロナウイルスだが、そのちゃぶ台の上では、相変わらずの年金改革の議論にならぬ議論・抗争が続いていたところに、女子フィギアスケート元フランスチャンピオンが未成年時にコーチに強姦されていたという告発があり、フィギアならありそうなこと(実は私は「芸術点」なんてものが存在するこの競技が大嫌いで、その偏見だが)なんて思っていたらラグビーとか様々なスポーツ、加えてボーイスカウト、もちろん以前から問題になっていた教会と、フランスの青少年クラブは悪の巣窟かと思わずにはいられないようなお話が噴出し出していたところに、ロシアの政治活動芸術家がいわゆるマクロン党からパリ市長の候補者になった男が浮気相手向き(?)にオナニーした映像が暴露されたらしく、なんでそんなことがありうるのかあっけにとられていたら、一般的には「私生活暴露」の方が問題とされ、候補者の品格を侮ったのは極右ぐらい(私はまた極右と意見があって、やばい)。かつこれをおこしたのはプーチンを批判した芸術活動をしてロシアから亡命している「現代アーティスト」で、「何がアートなのか」という問いも含んでしまい、、、(もし現代アート的なスタンスで「問題提起」がアートの役割だとしたら、これだけ物議をかもさせたら「立派な作品」である。もちろん私はアートの役割なんてものを信じない。これでもまた反動主義で大ヤバ) そして突然コロナで大忙しのはずの厚生大臣がパリ市長の新たな立候補者にすえられ異例の涙の辞任挨拶。それまでは感染経路の元を探る「捕物帳」のようなところがあって楽しいような面もあったのだが、全くの偶然だろうが大臣交代を機にコロナは仏国内で猛威を奮い始め一挙に感染者数拡大、「捕物」は犯人(もちろん言葉の綾でウイルス感染者を差別する意図は毛頭ありません)まで到ることなくあえなく終了、、、そんな中「年金改革」は政府案のまま衆議院で強行採決され、これもなぜ頑なに急ぐか皆目わからないパリ空港の民間売却も採択される予定。そして市長などを決める仏地方選挙第一次投票日は来週の日曜。

以上の羅列、今思い出したのでもこんなもので、日本の方に何が起きたのかを理解してもらおうとはまったく思わないし、自らの備忘録でしかないだが、書き出してみるとソドムの市の一員になった気がしてしまうなー。それなのにソドムの市長を選ぶ選挙権もなく、かつ選挙の争点が「清潔」と「安全」なんてきくと、「選挙権なくて良かったー」と思うほど気がぬける。大問題は「貧窮」でしょうが!!!(ここでやっと極右と意見が合わなくて一安心。でも誰とも意見が合わない(苦笑)、極右のモットーの「安全」が一般にシェアされているわけだから)

この「時の急流」についていけなかったもう一つの理由は、今週から始まるグループ展の所為もある。展示配置を決める時に私は大きなデッサンにちょうどいいと天井の高い大きな壁をもらったのだが、寸法を測って鑑みるに、今ある我が傑作の「バナナの皮」だけではその壁には物足りない。だからもう一つ足して二部作にしようか、壁に二本筋が入っているのでそれに合わせて三部作を作ろうかとか(こんな予算もない展覧会にその場だけの作品作ってどうする?紙代もばかにならないし、作品を壁に合わせて装飾的になっては決してならないしとか)模索して、幸せなことにそれだけで他のことには頭が回らなくなってしまい、、、その間に作品の写真だけで選ばれたと思っていた5月のグループ展に関する企画書を書けとかも言われ、そう言われると新しいアイデアが浮かんでしまうので、2ヶ月はあっという間だった。

大壁、最終的には以下の如し? 今日の午後搬入。全体のプランニングもあるが何を掛けるかはその場で変わる 。本当に展覧会って変な(ほぼ無駄な)苦労ばかりで好きでない:作ってる方がよっぽど楽しいから。とはいえ一応やる以上それなりにちゃんとせねば。かつ誰も来てくれないのではあまりにも寂しいので次回は宣伝致しましょう。でも日本語ブログでしても仕方ないか(笑)

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