2021年1月8日金曜日

ピレネーでの年明け

あけましておめでとうございます。今年もよろしく
 
元旦のピレネーの晴天の雪原

 

今年の年末は勿論アトリエでの大パーティーなどできない状況。パリに幽閉されっぱなしでガス抜きしないと爆発しそうと思っていた時にグループで山歩きをする I さんが「ピレネーに行くけど」という話をしてくれて、直ぐに乗った。でも実は半信半疑で、雪山用の靴とズボン、手袋を買ったが、1月末までは返品可というので値札等つけっぱなし。なんたって前々回に書いたように政府はロックダウン解禁に「新患者数が5000人未満になること」という条件をつけていて、一応クリスマスのために15日から「移動の自由」を認めたが、感染数が下がらない現実ではクリスマス後にまた新たな規制はありうると私は警戒していたのだ。かつグループ滞在なので参加メンバーは来る前にテストを受けることにもなっていて、まさかってなことも、、、。結局政府より私の方が現状認識厳しく、かつマクロン君みたいに大勢の人に会わない私はテスト結果も陰性、やっとこれで「値札」を切ってピレネーへ GO !(日本の方は知らないかもしれないがマクロンはクリスマス前に欧州首脳会議に出席して見事感染した)

「クリスマスパーティーは6人以下で」というへの政府勧告(これも前々回投稿)があったから少人数グループかと思っていたら2倍の12人。レストランはやっていないので宿泊する山のロッジで三食するしかないがどうなるのかなー?  I さんは「大晦日はパーティーするよ」と言っているし??? となんかそんなことが可能なのかよくわからなかったのだが、、、ロッジの「コロナ対応」は、客と従業員がなるべく接触しないようにしていて、食事は調理して置いてあるのを宿泊客がグループごとに取りに行く。それを自分たちにあてがわれたサロンに持って行ってセルフサービスという形式(勿論収容人数を制限しているから十分なスペースはある)。結局食べる時に「距離を置く」かどうかはお客さんまかせ。つまり客グループは家族に準ずるという前提。我々はガイドさんも一緒に宿泊してもらって完全にグループ家族体制。昼食は各自が持参のタッパーウエアにロッジが作ってくれた料理をよそってお弁当という具合。つまり「テイクアウトは可能だけどレストランはダメ」と言う規制の間をぬう:これがマクロンがよく言う"réinventer"(再発明)かー、てな感じ。

ピレネーのスキー場はアルプスと違いクリスマスシーズンにはまだ雪がないことも多いのだが、私たちが着いた29日の夜の間に降雪、パウダー状のさらさらした新雪が20センチ以上積もり「かんじき」(フランス語では形通りラケットという)で歩くには絶好のコンディションとなった。 

 

 
降雪の中を行ったMont村の教会の壁画。勿論内部も絵で覆われていたがスタイルが多少異なる

 

ググると出てくる温泉 Balnéa の写真
30日は雪曇り(この日は宿泊地のHautes-Pyrénnés県 Germ村から3.8キロの、Montという壁画が残る12世紀のロマネスク教会のある村まで往復。戻り道で「まだ元気のある人は」というガイドの誘いに乗ったら、高齢層のメンバーの実力を甘くみていた。私だけバテバテ) 31日は晴れだったが私は  I さんと温泉へ(ネットの露天風呂の写真があまりにも素晴らしかったのではじめから絶対に行くつもりだった。写真に嘘はないのだがやっぱり「趣向プールの遊園地」でれっきとした日本人の「温泉ファン」としてはなんとも〜)その後Arreau(アロー)という町へ。町というのは「市」も出て、色々なお店、本屋もある。この田舎の本屋も例年になく繁盛だとか(第二次ロックダウンで貧乏くじを引いたようで文句をあげた町の本屋(参考掲載)だったがその後市民の同情をひいてコロナが追い風になったことは知っていたがこの山村でもとは! 私もピレネー関係のエッセイを一冊購入) 大晦日は常連メンバーがシャンパン、フォアグラ、鮭などを持ってきておりパーティー。でも明日の雪山ハイキングがあるので夜中の乾杯の後すぐお開き) そして元旦はほぼ快晴で景色のひらけた山登りで爽快な年明けになりました。

この若そうに見える写真を年賀の挨拶メールに使ったら意外に大きな反響があった(笑)

 

雪原は結晶がピカピカ。雪で絵描いてワクチン用冷蔵庫付きで展示したくなった☺

 

 



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