2015年12月30日水曜日

ベルナール・タピ事件の新たな展開

昨日投稿の銀行口座の維持管理費、有料化の背景に関しpommeさんから貴重なコメントを頂いておりますので読んで下さいね(コメントがクリックしないと出てこないのですが、この設定の変え方が見つかりませんのでご了承ください)

銀行と言えば13年に投稿の怪人ベルナール・タピの訴訟事件、今月になって新たな展開があった。

前の投稿を読み直してもらいたいが、超簡単に復習すると、1993年に彼がアディダス社を売却した際に当時の国立クレジ・リヨネ銀行が不当に利ざやを稼いだとして彼は同銀行を訴えたが、その後クレジ・リヨネ銀行は倒産、そのため彼の訴訟相手は不良債権などを処理するCDRという国家機関となった。2008年に15年間紛糾する訴訟を解決するためサルコジ政府は調停審査という異例の処置をとり、結果彼に賠償額4億ユーロを払った。このタピへの「優遇」を疑問視して検察は11年より調査を開始、13年の投稿の2013年には元財務省大臣クリスティーヌ・ラ ガルド女史を含め大規模な事情徴収となった。

そして今月3日、クレジ・リヨネには不正はなかったとしタピに4億ユーロを返済せよとの控訴院の裁決が下った。タピはまたまた破産だがまだまだ闘志満々(?)、最高裁に行くしかないとするばかりか、20日には政界に復帰するとも、、、(それを期待する人がいるとは私には思えないが)
それに加え17日には、当時の財務大臣、現IMF総裁のクリスティーヌ・ラ ガルド女史(写真右)は「注意不行き届き」の容疑で訴えられることとなった。

以上粗筋は書きましたが、何しろ20年越しの事件だから本当はもっともっと複雑。法律+財務という不得意分野ということもあるが、ルモンド紙サイトのビデオ「5分でわかるタピ事件」を見てもあまりよく分かった気がしない。pommeさんのような事情通からの補足コメントを期待したいところです。

ともかく以上、熱心な読者(仮想?)のためのご報告として
 

2 件のコメント:

  1. ぜんぜんお金に縁がないので実業家通ではありません。タピ氏、若い頃にはドーナツ版レコードも出している芸能人で、そのころの苗字はTAPYだっとのを、ちょっと軽過ぎるといつの頃からか実業家になりTAPIEと変えます。一時期F3のパイロットだった事もあるようです。労働者階級の出身で学歴も不明ですが、口八丁手八丁でゼロから財と名前を築いたセルフメイドマン。きっと何をやらせても非常に有能で知能指数の高い人だと想像します。1992-93年には社会党政権の大臣もやっていますが、社会党とは折り合いが悪くてRadicaux de gauche所属でした。社会党は学校時代は優等生の役人や教員が主体の政党で、Gaucheと言いながら、結構学歴主義なとこあると思います。
    私の個人的感想としては、工場労働者の子が学歴も無くて、実業家(って一種の詐欺師?)になれたのだから、それなりに強引な取引をしてきたでしょうし、芸人にもなれるカリスマでサルコジや現IMF理事までコネを作れた一種の天才。それを詐欺師と呼ぶか、天才と呼ぶかはTPO(どの国、どのご時世、どの分野)によって、どうにでもなるのじゃないかと。。ナポレオンとジャンヌダルクやラスプーチンや・・。きっとその仲間でしょう。きっと最後までどんでん返しの連ドラでしょう。
    我ながら書留手数料と銀行手数料を比較検証してるようじゃタピにはなれませぬのぅ。7区の大邸宅、フレンチリビエラの大別荘、自家用飛行機、Phocea(て名前の巨大ヨット)をLCL銀行と四つに組んで10年おきに取ったり取られたりするのとだいぶ違います。

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  2. コメントリクエストに応えて頂きありがとうございます。いつも不思議に思うのは、破産は破産と言いながら何故本当に破産しないか? 桁違いの小額でホームレスになってしまう人があまたなのに。知恵(と土根性?)をわけてもらいたいです。

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