2018年6月26日火曜日

ワールドカップ 現代の叙事詩

こんなに天気がいいけれど Malgré ce beau temps...
 Il fait beau et chaud, c’est le climat idéal pour le dessin à l’eau de mer. Certainement vous pensez que je suis entrain de réaliser une nouvelle série de grand format. Mais non, je ne sais pas travailler à cause de la tendinite! Il s’agit de l’épaule et du bras gauche. Etant droitier, je peux dessiner, mais je ne sais pas manipuler de grandes feuilles de papier. Finalement je suis au chômage technique (sans allocation, bien sûr), je regarde le mondial…. 
Ne vous moquez pas de moi, il y a de beaux gestes auxquels je pourrais me référer plus tard☺  

Par ailleurs depuis le temps orageux avait fini, les cristaux sont revenu à mon Icare !

毎日良い天気で気温も上昇、海水ドローイングには絶好のコンディションになったので毎日大作を制作中で大忙しと思っていて下さる方もあるだろう(本当はそのはずだった、、、)が、完全に制作停止中。

というのは既に書いた「五十肩」(肩・腕の腱炎と診察されている)利き腕でない左側なのだが大きな紙をピンと張ったりするなどの操作が出来ず、色々な治療を試みたがいっこうに良くならない。作業どころか寝ると痛みでほぼ2時間毎に起きでしまい安眠できないので慢性的に睡眠不足。読書しだしても数ページでこっくりこっくり。おそらく全くの運動不足が原因の高血圧の対策に毎朝ジョギングをはじめたので余計疲れてか(?)午後からはメトロに乗っていてもブログを書こうと思っても睡魔に襲われ、試練の時なのだが、それを結構簡単に解決してくれるのがサッカーのワールドカップ!

とはいっても「スポーツチャンネル」との契約もないし、選手はみんな金持ちの「雇われ兵」に過ぎなくなったし、、、で殆ど見なくなってしまっていたのだが、今回はわざわざ大スクリーンのあるカフェにまで行ってまで観戦するなんていう事態になっていて、、、「エイゾウ、本当にサッカー好きなの?」と驚かれてしまったが、実は「嘗ての投稿」*が証明するように『本当です』。

今回は強い筈のチームが苦戦している。その試合終了間際にポルトガルのクリスティアーノ・ロナウド、ドイツのクロースというチームの立役者が見事なゴールを決めると、私にはそれはほとんどイーリアッドの世界:つまりゼウスやアテーナが依怙贔屓でトロイの戦場の英雄の勝負に「ちょっかい」を出したように、神々がそっと風をそよがせボールの行方を左右したように思えてしまうのだけでど、私だけの妄想かな〜?(だって同じロナウドが違う試合ではよっぽど容易いPKを外すからねー) 日本の同点ゴールも同じほどみごとだった!

今年のフランスチームはベスト8に出られれば御の字という感じで、開会前は1998年の世界チャンピオン20周年の報道の方が目立っていたが、蓋を開けてみるとなんとか予選リーグ一位通過し、最近になって盛り上がりをみせつつある。いつものようにファン(民衆)は現金なもの(笑)


*嘗ての投稿、今読むと懐かしい♫

2009年11月 これがゲームというものさ(アンリの神の手)
2014年7月4日 サッカー vs サルコジ(欧州杯)

あれー、ジダン(ウィキ)の頭突きのことが出て来ない。書かなかったことなんてあるだろうか? 
2006年のワールドカップ決勝戦でイタリアのデファンス、マテラッチに頭突きを加えて退場になった。「売女の倅、彼女は死ね!」と言われたとか。その頃ジダンの母親は癌の疑いでマルセイユ病院に入院していたのだが、マテラッチがどうしてそれを知っていたか?本当に彼は知っていたのか??? 兎も角こうしてドラマチックにジダンは現役生活に幕を閉じた。**

同じく特集記事を読んでいたら、現代ダンスのコレグラファーのMathilde Monnier マチルド・モニエ(site)はジダンのプレーを以下の様に評したとある。訳すとややこしいけれど原文はシンプルで美しい。サッカーの記事だからって馬鹿にしちゃいけませんよということで引用させてもらいます:

 "Son talent est total et sa grâce, inexplicable pour un regard de danseur. L'égo disparait au profit du geste absolu, engagé. ça vient du coeur"

「彼にはまったきまでの才能とダンサーの眼からは説明のつかない優雅さがある。エゴはコミットされた絶対的なジェスチャーの利益の為に消滅する。それは(利己を排した)心から生まれる」

ところで前回書いたイカルス、塩の結晶が戻りました☺

** source : article d'Olivier Margo dans polka magazine #42
 後記:ジダンの頭突きは一般的には、例えばウィキペディアでも母親ではなく姉のことを罵言されたからとされています。私の参考にした記事は6月に発行された雑誌 polka にかつてのスポーツ専門紙エキップの編集長が書いた文章がソースで、説得力があるように思えるのですが、どうなんでしょうねー

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