2020年4月1日水曜日

マスクとコロナのオーバードーズ

ヨーロッパではインフルエンザに対するマスクは一般的ではないどころかほぼゼロに近かったが、この数日かなり見かけるようになった(でも50%は行っていないだろう:但しこれは今の禁足令で私に許された我が家から1キロ以内での話)。

そもそもマスクではウィルスを防げない(ウィルスは小さいので通過する)という仏政府の公式見解を私も妥当と信じて、自分が咳・クシャミをしてるわけでないのでマスクをしていない。ところが「マスク不足」への社会批判から、ウィルスも防げる医療用マスクを大量に国内でも生産するのに加え、それとは「異なるマスク」を繊維業界の協力で日産100万までの生産できるようにして一般労働者(運転手など)に付与すると大統領は演説した。普通のマスクじゃないの? 私には少し論理に無理があるように思えるけど、、、。

そもそもヨーロッパ各国のみならず、WHOもマスクの有用性は認めていないようで、アジア各国でマスクをするのは文化性の違いと片付ける傾向がある。でも政府のお達しの「咳・クシャミをするときは肘で押さえろ」を鑑みると、その程度の次元なら初めからマスクを奨励した方が絶対に効果あるのは明白。なんか衛生論理のレベルが無茶苦茶なんだよなー。
ある記事では、マスクのウィルスからの防御力はさておき、大勢の人がしていることは社会的に病気への警戒感を高める効果があるとしていたが、パリに来てはや37年、「マスクが常識」という「文化」をすっかり忘れた私、昨日久々に着用してみたところ、効果覿面(?)、急にしていない人が危険に見えてきて警戒感一気にアップ。
これはいいことにも思えたが、、、

実は今朝、全然起きられなかった。といってもコロナにかかって節々が痛いわけではない。単に起きる気がしなかった。「パリの朝は新たな患者数・死者から始まる」(実際には前夜発表だが)。中国からのマスク空輸便の到着やTGVで患者をベッド数が足りないパリ地域から地方に輸送するという華々しいニュースがあるかと思うと、それに憤慨する医者がいたり、世界からのコロナニュース、良いものは殆どない。デッサンするときは当然やめるが、やっぱり気になるのでお茶の度にまたラジオを付ける。かつFBでもコロナの花盛り、この毎日流れ込む大量の情報と付き合っていたら明らかにオーバードーズ、切れた! これにはどうも昨日のマスク体験も影響しているような気がする。

鬱陶しい気分の転換にマスクなしで散歩(今日も晴天)。マスクをした人からは警戒の目で睨まれているような気がする。そんな中、(マスクなしの)通りで出会った見も知らぬ人がニコッとしてこちらもニッコリ。少し気分軽快に。考えてみるにマスクした人もひょっとしたらニッコリしてくれているかもしれないけど表情現れないからなー。(友達とは電話したりしているが、赤の他人との関係ってのも同じほど大事だと思う)
やっとこれで2週間でまだ2週間、かつそれで終わるはずがない。ウィルスへの警戒も必要だが、蟄居はメンタルな健康にも気をつけねば。多分色々なコロナ症候群が出てきそう。

建物に閉じ込められた国立図書館の庭も春らしくなってきた。ここが散歩可能1kmの限界地点




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