日本は「お上」がとんでもなくても、「日常レベル」での市民の衛生意識 と一般医療機関の充実度でなんとか「爆発」が妨げられているのだろうと推察していたのだが、日常レベルを超えて「危機管理」になるとかくも危ないので心配。以下に書くフランス事情のように危機は急に来ます。
さて、フランスでは初期から意外に政治家の感染が多く、亡くなった元大臣もいる。その大きな理由は市町村選挙(のはず)。
思いおこすに2/29(土)、3/1日( 日)に晩に「もうしてはいけないね」と言いながら握手や頬キスをした覚えがあるので、「握手はするな」という通達があったのはおそらく2月28日。それまで候補者及び運動家は選挙運動で数えきれない人と握手を交わしてきた。また地方の町村レベルではの投票、開票に関係していたし、政治家も人の子、当選発表に我を忘れて抱き合ったり、、、。
そんな状況を作ったのは「マクロンが悪い」と非難する声も多い。
3/12(木)の夜に大統領演説で保育園、学校、大学などを閉鎖を告げ、3/14(土)の夜には零時からレストランやバーをはじめ日常品以外の商店の閉鎖を命じたのに、3/15(日)に投票を予定通り行ったのはありえない、木曜に中止を発表すべきだった。
私は「それはそうだがマクロンもかわいそう」と結果論からの批判には同情的なのだが、これに関して面白い記事を見つけた*。
もちろん木曜日の大統領演説前には顧問専門家との間では熱い議論がなされ、理系(?)は「投票所で人と人の距離を置き、投票状などに触れなければ感染はない」と結論、そして文系(?)は「今選挙をやめれば政治的策謀と思われる」と。ここまでは今までも言われていたことだが、この記事には「もう一回ひねり」があって「中止した暁には策謀説にマスコミが炎上し、コロナの危機が忘れられてしまう!」という、つまり選挙しなかったらコロナ的にももっと悪い結果になったかもしれないと。
考える人は考えるねーというか、うまいこと自己正当化したみたいな気もするが、全ては結果論と予測、こんな仮定法大過去(もしXXしていたらZZとなった)の話しても仕方ないのだけど、こんなことを面白がってしまうのは「蟄居」の儚さとかなしさとご推察あれ。
地方選挙といえば汚職・脱税の罪で出馬を断念を余儀なくされたパリ近郊の富裕な町を金権政治で30年に及び君臨した市長夫婦(奥さんが副市長!)がいるのだけど**、旦那はそれこそ去年秋から「法的に監禁」され、奥さんが代わりに出馬することになっていた(勝利の可能性も高かった)が結局二人とも裁判で、、、選挙活動していたら彼らに「コロナの鉄拳」が落ちたかもしれないが、おかげで天罰をうまく逃れた?(笑)
やっぱり仮定法大過去は楽しい♫
「やってられん」人は私だけではない(でも他人との距離は守っている):木曜撮影。でもずーっと好天続き |
* 注1:
https://www.francebleu.fr/infos/politique/coronavirus-les-conseils-municipaux-decimes-par-le-covid-19-1586967524?fbclid=IwAR1IdtkQxwpdMTnuZzof-lCEBJfBU43EWcpKupfMuXhmTeSxp46ov8vG_K0
** 注2:言わずと知れたBalkany夫婦のことです (wiki)
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