2022年1月22日土曜日

共産党本部での大展覧会

Sujet : Une grande exposition très intéressante qui a lieu au siège du PCF actuellement. C'est surtout pour ceux qui connaissent la scène de peinture française après guerre.
 
正月早々オミクロンに捕まり禁固刑となっていたが、釈放の身となっていろいろ展覧会などを見た(実は正月休みが終わって空いてから見に行く目算だったのがスタート遅れ)。
 
その中の、これは実は偶然知ったのだが、パリの仏共産党本部で開催されている下のリンクの展覧会は戦後のフランス絵画史をおさらいした感じで面白かった。だからブログで紹介と思ったのだが、これが難しい。主に70年代ぐらいに有名だった作家が多く、かつの彼らの典型的なスタイルでない(その前の)作品が多くてなかなか興味深いのだが、ちょっとググって明らかになったのは彼ら、フランスでは有名だが日本では??? 私は彼らのファンでもないのでちゃんとした紹介なんてめんどくさくてしませんが、、、
 
例えばジャック・モノリ (Jacques Monory)、青単色あるいは青と赤がベースで探偵映画の一場面のような絵を冷たいリアルなタッチ描く(こんな風)。出展されたこれもそうなのだが場面性が薄くてちょっと変わっている。

 
 
例えばエドゥアールアロヨ (Edouard Arroyo)、スペイン生まれの彼はカラフルでデザイン化された人物像でアイロニーな世界を描く(こんな風)。出展されたフランコの圧政を批判した(のであろう)これはずっとタッチが荒々しい。
 
 
 
 
作家の知られたスタイルともっとかけ離れている場合もあり、知っている人には見応えがあるのだが、、、。 先に書いたように日本の方には何の参考にもならないのは承知も承知。だが、あれだけの規模の展覧会で11月末から開かれているのにもかかわらず全然取り沙汰されていないってのは他人の事とは思えない(笑)ので余計なお世話、もう最後の数日(1月29日まで)を残すだけですが紹介します。
 
 
作家より断然知られているのは共産党のために本部を設計してあげたオスカー・ニーマイヤー(Oscar Niemeyer):ブラジルの首都都市ブラジリアとか国連ビルとかを作った建築家。こちらはカタカナでどんどんググれますのでそちらにお任せ。(日本語ウィキ)
曲線好きのニーマイヤー、展覧会会場の床も起伏してます。いつも自由に入れるわけではないのでそれだけでも見学の価値あり。展覧会入場無料です
 
これが本部外観(フランスの日本語情報誌オブニから写真転載)。展覧会場は地下ホール

ブラジルを逃れてフランスに住んだニーメイヤーは党員でもあった。ピカソを始め戦中戦後のアーティストはそういう例
(党員でなくても支持者)が多いのでフランス共産党は立派なコレクションを構築したようだ(今回の展示の大部分は党のコレクション)

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