Note française : Même si je ne recommande pas vraiment cette exposition, je montre ici nombreux tableaux de paysage neigé. C'est parce que le peintre est plus connu par sa peinture romantico-mythologique qui me semble très peu intéressante. En fait elle prend une grande partie de l'expo.
嘘ではなく本当に4月1日にパリで雪が舞った!(ノルマンディーでは積雪)
その雪の中、8区にある19世紀の「金持ち屋敷」であるジャックマール・アンドレ美術館にフィンランドの画家、アクセリ・ガッレン=カッレラ Akseli Gallen-Kallela の展覧会を見に行った(=予約日だから仕方がない)。
書かなかったがルイヴィトン財団で、フランスでは評価されていない頃に印象派からマチスにかけ近代絵画を買いまくった(つまり目があった)ロシアの富豪 モロゾフ兄弟のコレクションの大展覧会があって(参考)、ほとんどが美術全集にあるような有名な絵または作家達の連続なのだが、その中で異色なカッレラが描いた清々しい湖の風景が目を引いたのが開いて間もないこの展覧会に行った由縁。
日本語ウィキの短い紹介をコピーすると(名前のカタカナ表記はウィキに従いました。フランス人は促音してないみたいですけど):
とのことで、そのとおり展覧会の半分以上がロマン的あるいは世紀末的なタッチの伝説神話絵画で占められ、これはまあ印象派画家たちが(あるいは「を」)目の敵にしたような絵でして、、、「なんでこんなもの見にきてしまったのか?」と大落胆。確かに地下鉄通路に貼ってあったポスターも目キラキラの金髪少女が満月(?)の前で万歳していて、ヤバいかなと思ったのだったが。(注:手に聖痕があって万歳ではなく「十字架絵」だった(笑))
私の目にはこうしたどうしようもないと思われる絵画が続き、最後の最後になって雪の風景画の展示室にいたり、その後が私が見たかった湖の風景、そのあとはもう出口。
湖に映る湖畔もいいが雪景色が圧倒的によかった。モネやシスレーに雪景色もあるが、ここでは全然違う、樹木や岩を覆うもっこりとした雪の感触が見事に表現されていて、思わず雪を取って舐めてみたくなる。さすが北国の画家だけのことはあると感心。
細部:ラフなタッチで背景の方が盛り上がっている。白の多い雪景色の絵の写真の色バランスは難しいみたい |
展覧会としてはお薦めでもないのだが、どうしてこんなに沢山写真を紹介するかと言うと、フランス語ウィキなどを見ても出てくるのは伝説画ばかりで、なんか間違っているのではないかと思うから。「北欧作家は最近までムンクを除いてほとんど紹介されなかったのはフランス中心の美術観の弊害」という論評を聞いたが、フィンランド国民画家としての伝説画の類いばかりで、風景画を対比させてがっぷり勝負させなかったらそうなるのがあったりまえじゃないかい?
参考 :ジャックマール・アンドレ美術館サイト ガッレン=カッレラ展は7月25日まで
私のアドバイス:もし行くことがあったら入って二部屋目を左に入り出口の前の2つのホールを見れば十分です。美術館自体も見る価値あるし、イタリアルネッサンスの名作などがありますから余力を残して😄
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