先ずは怪奇な「前大統領サルコジの顧問だったパトリック・ビュイソン事件」 彼が昨年の大統領選の作戦会議などサルコジとの会話をポケットに隠したレコーダーで録音していたと週刊誌ル・ポワンが暴露。それをビュイソンは先ずは否定したが、他誌が一部を公開、昨日の週間新聞のカナール・アンシェネ紙によれば録音はDVD60枚、280時間分におよぶという。「仲間同士」の会話を何のために??? そのうち本でも書こうと? ビュイソンはパラノイア? その内容は何なんだというと、当然「私的情報の保護」が働くから???
サルコジとビュイソン © Élodie Grégoire / Réa |
そして第二は一層なんだかわからない「検察のサルコジー電話盗聴」
サルコジと彼の弁護士の電話が昨年4月から予審判事が盗聴されていたというのだ。サルコジは以前書いた「怪人タピ」の国営銀行だったクレジリヨネ売却価格に伴う疑惑、ロレアルのベッタンクール夫人からの選挙資金融資方法の疑惑、そして2007年にはリビアのカダフィから資金を受けたと言う疑惑と、疑惑だらけだから、素人の私はそんなこともあるのだろうと思ったが、弁護士とお客の間の会話を盗聴するのは、弁護士が不法行為に関わっていなければあってはならないことらしい。(弁護士以外はいいのかなあ?) ルモンド紙のこの弁護士との会話の盗聴の暴露は「弁護士のお友達の元検事総長のベ夫人の裁判情報と彼の天下り斡旋のギヴ&テークを図った」という疑惑が発端だったが、予審判事は「もっと何か出てくるのではないか」という見込み盗聴捜査となったらしい。そしてそれを法務大臣をはじめ内閣閣僚、大統領が知っていたかが取りざたされ、またまた素人の私は「三権分立だから知らないこともあるのでは」と思うのに対し、こういう元大統領に関わる捜査を知らないということはあり得ない、でなければ情報網が機能していなく無能力、それ以上に捜査に介入していることを隠しているのでは等の見解が噴出、その狭間の罠に落ちたのか、法務大臣トビラ夫人は最初「まったく知らない」と断言したのが、判事からのレポートで「盗聴」していることは報告されていたと言を翻した(本人は一貫しているらしいが)。ともかく予審判事から検察局、それから内閣への報告義務がどうなっているのか、義務がなくても心証を良くするため(あるいは政治的信条から)報告するとか、予審検事に命じられて盗聴する警察からも内務省に報告されるはずとか、実際どうなっているのか専門家の意見もバラバラで、、、。というわけで一応正確を記すつもりでいますが、仏司法制度に不案内で私の誤解があるかもしれませんが悪しからず。
問題がこじれるのは「ことの始め」の、「サルコジが盗聴されて何を言っていた」のかは捜査秘密だから、ビュイソンの録音のごとく全くわからないまま。逆に以上のように社会党内閣が窮地に陥ると言う不思議な事態に発展している。昨年4月に書いた財務大臣のカユザックの「隠し口座事件」の時もとっちゃん坊やオランド君は、知らぬ存ぜぬで切り抜けた。全く決断せず、多分「困ったなー、みんな上手くやってね〜」と大臣任せにしているのでは?というのが、根も葉もない私の憶測です。
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