2016年10月29日土曜日

不死身の蝶々

J'ai a reçu des belles photos des papillons que j'avais réalisés au mois de septembre au Port Maubert dans le cadre des "Sentiers des Arts "  (de l'Estuaire  de la Gironde). J'en présente ici quelques-unes de ces photos prises par Monsieur Gérard Manuel. Par ailleurs les papillons sont encore là-bas jusqu'au 2 novembre.

Par ailleurs, au bas de l'article, je publie le discours d'inauguration que j'avais préparé mais je n'ai pas eu d'occasion à faire :)

9月に行ったジロンド河口の小さな漁港ポール・モベールに作ったジュースパック製の蝶々のきれいな写真をマニュエルさんという方が送って下さったのでここで紹介。野外展覧会は11月2日まで開催中。蝶々は場所を変えて今後も保存されるという話もあります。乞うご期待

 


Puis voici un beau portrait de l'artiste au travail pris par Monsieur Alexandre Garcia. 
そしてこれはガルシアさんが上手に撮ってくれた仕事中のポートレイト


以前の関連投稿
3 articles précédents concernant à ce sujet :


Appendice : Discours d'inauguration 
 
Je suis venu observer un phénomène exceptionnel qui se passe actuellement au Port Maubert: un rassemblement de papillons urbains.



Probablement vous connaissez très peu sur les papillons urbains, même si vous habitez dans une grande ville, parce qu’ils savent bien se dissimuler dans l’environnement en évoluant les motifs des ailes similaires aux divers packagings alimentaires.  Ainsi ils vivent souvent dans les décharges, et ils savent se cacher même dans les grands magasins, où ils se mue sans être remarqués par personnes. En fait il y a encore plein de mystère dans leur vie.



Les certaines familles comme morpho tropicana habitent partout dans les grandes surfaces, les autres préfèrent un enseigne précis comme Morpho cuadrifurcus.



Ce qui distingue clairement ces papillons urbains des autres, c’est l’envers de l’aile. Contrairement au face qui est multicolore et a des divers motifs, l’envers est en couleur unique : blanc, brun ou argent, d'où secrète l’hormone d’odeur fruitée ou lactée.



Parmi les papillons rassemblés au Port Maubert, j’ai même observé les papillons d’origine étrangère, une dizaine d’Autriche et trois du Japon ! J’ai trouvé une espèce rarissime comme Morpho Avocas !!



Mais pourquoi ce phénomène, cette folie de ces papillons qui se sont échappé de leur environnement habituel au risque de la vie ? Et qu’est ce qu’ils vont y faire ? Un grand croisement des espèces pour leur survie ? Ou un suicide collectif ??



Certainement la chaleur tardive et forte de cet été aura un rapport avec … Mais il sera plus raisonnable de supposer que ce phénomène est lié au dérèglement non seulement de cette année mais aussi au celui de plus long terme ; un réchauffement du climat généralisé.     

2016年10月24日月曜日

愛知トリエンナーレとの遭遇

今年の秋は愛知県では3年ごとのトリエンナーレが開かれていた(昨日10/23まで)。今回は特に舞台芸術に力が入れられ、パリで毎年見られる有名アーティストにはまだ良い場所の残席があるのでびっくりして、全く知らないグループはパリに来るかどうかわからないのでという理由から、結局ついつい幾つも見てしまった。 

その中で一番新鮮な驚きがあったのはチェコのダンスグループのヴェルテダンス(VerTeDance) の"CORRECTION"。舞台にダンサー(確か7人)が並んで立っているのだが、彼らの靴は舞台に固定されている。つまりステップのないダンス。波が伝わるようなしなやかで「現代ダンス」的な身体の揺れに始まり、それが徐々にばたりと後ろや前に倒れたりと私には一度たりともできぬアスレティックな大変な筋肉運動を伴う動きに変わって行く。列になったダンサーは互いに共感しあったり、連帯するかと思えば争いあったり、狭い視野の「村社会」を表わしているような、、、。私は最後には皆靴を脱ぐことだろうと思っていたのだが、見事に裏切られた。メンバーの一人が「束縛は靴、これを脱ごう」と気付いたのだが他の全員がそれに反対(勿論これは無言劇)。そして文字通りの足枷のままディスコで狂乱して踊るような光景で終わる。コミカルかつ劇的、流石にカフカや「兵士ツヴェイク」(ウィキ)という不条理な確固たる世界批判を生んだ国のカンパニーだけのことはある。クラリネットの楽団が生でミニマルな音楽を伴奏することも魅力。参考にはこのビデオですが 、もう一つです。彼らのサイトにもビデオがあるのだけど、これは普通というか凡庸で舞台のすごさが全然出ていない。この為にKさんの推薦にもかかわらず見ようか見まいか迷ったぐらいだったのだが、見て良かった! でもCORRECTION、修正というのはどういうことなのかな? 私の読みが全然違うのか?

 

生演奏と言えばいつものようにしゃれた幻想世界を創り出すフィリップ・デュクフレの「コンタクト」はダンスというより見事にミュージカルの観を呈していた。主題がファウストなのにあの軽さと美的なメリハリの良さはまさに「おフランス」、何とも言えませんね〜。ヴェルテダンスのビデオとは違いデュクフレはこの手のプロですから、トリエンナーレ用の次の楽しい宣伝クリップを見ても行きたくなりそうなものだけど、1週間前に舞台から数列目の良い席がまだ残っていて(それで即購入)、、、当日の入りももう一つというフランスに住む私には驚くべき状況。デュクフレは30歳の若さでフランスの1992年の冬季オリンピックの開会式を担当して一躍有名になった(若い人はこの驚くべきイベントを知らないでしょうが、youtubeでも色々見られますのでご参考に)。でも愛知県ではいまいち知名度がないらしくて、、、これを思うと私の個展に人が来ないなんてのは当たり前ですな〜。それは兎も角、メンバーのほぼ全員がダンスに歌、曲芸をこなすのはすごい!



それに私がブログで一昨年の夏に書いた現代フラメンコのイスラエル・ガルバンの「ソロ」もあった。素晴らしかったけれど、これはパリの方が良かった。理由は簡単、劇場バックが黒で、黒い衣装だったから。関係者の人たちは翼側に座っていたようなのでそれをあまり感じなかったのかもしれないが、これでは彼の細かな手足と動きがよく見えない。もったいない。。。

豊橋の公園ではアニマル・レリジョン Animal Religion というバルセロナのサーカスグループの野外公演があった。これは全く知らないがバルセロナだからバイオレントにやってくれるだろうという期待から。というのも80年代にバルセロナの La Fura dels Baus(ウィキ)の公演を見て服は濡れ埃まみれになった新鮮な想い出があるから(正直事故が起らないか不思議だった)。アニマルさんはそれなりに暴れて、巻き込まれた観客を喜こばしていたけれど、ひょっとしたら日本だから手加減したかも。

豊橋ではついでに吊られた石を口笛(息)を吹きかけて動かす結構可笑しなパーフォーマンスも見て、、、(これは私の横に座った子供と私以外の人は、何十億年もの石の記憶を呼び起こすという「現代アート」らしい自惚れた解説をマトモに信じたかの様に難しそうな顔をしていた)

それに何の因縁か、名古屋市美術館に行ったらフランスのモンペリエのカンパニー・ディディエ・テロンというグループのプクプクふくれた衣装を着たダンサーたちがビデオ用の撮影をしていて、居合わせた若者とダンスバトルなどして可笑しかった。

私には僅か1週間のうちにこんなに様々で、質の高いものに「遭遇」できて幸運だった! (「遭遇」というのは日程をその為に合せたわけでもなく 、諸事情から母の一回忌が遅れ、歯痛で遠地への「温泉旅行」もする気がしなくなったから。舞台が面白いときは歯痛も忘れハッピーでした)


この素晴らしい舞台芸術のセレクションに対し、トリエンナーレの「国際造形美術」の方は(半分ぐらいしか見ていませんが)つまらなかった。 「旅」というテーマのために、悪いロードムービのようなビジュアルなインパクトが欠如した、方法論的な饒舌さが目立ち(それが目的と言われればそれまでですが)、かつパリではあまり見れないと期待していた第三世界のアーティストたちも先進国の現代アートの様式を真似るばかりで、、、。印象に残ったのは??? ムッソリーニが倒れてイタリアが敵国となり豊田の寺に強制収容されたイタリア人の写真家にして民族学者マライーニの家族の話ぐらいかなぁ(これはアートでなくドキュメンタリー部門)。そうそう、豊橋の鏡面時計のインスタレーション(久門剛史)はきれいだった。

私の友達は「現代アートが好きな人がなくなっちゃう」と嘆いていたが、これほどだと「劇場」への入りにも影響したかも知れない。6年前に見た第一回目は面白かったのだけれど、今回はともかく大いに落胆。

そして最後の絞めはトリエンナーレではなく、四半世紀経ようとする今でも心に残る懐かしのデュクフレのオリンピックの開会式で♫(若い人たちに見てもらいたいので)





付録:スパイラルホールのサイトからの抜粋: 
ヴェルテダンス VerteDance
チェコ共和国を代表するダンスカンパニーヴェルテダンスは、ダンサー・振付家のヴェロニカ・クニトロヴァー、 テレザ・オンドロヴァーと照明デザイナーのパヴェル・コテリークの3人によって2004年に創設。これまでに約20のプロジェクトを製作。チェコおよび世 界のダンスシーンにおける多くの著名なアーティストたちとの共同作業を行ってきた。チェコのダンスの分野で最も名誉ある賞、ダンス・ピース・オブ・ザ・イ ヤーを3度も受賞した国内では唯一のカンパニーである。

2016年10月23日日曜日

カキカキカキ

Je recommence la vie parisienne d'une bonne manière, d'une part à cause du mal aux dents. Par ailleurs on appelle des huitres "kaki" en japonais. 

昨晩パリに戻った。前回は洪水とストだったが、今回も郊外線が(事故の為とか?)正常運転していなくてプラットフォームに人があふれていて疲れた〜。

でもパリも「住めば都」、住まない人にはもっと「都」だろうが、、、 その「都暮らし」再開の気分高揚にと、朝市に行って一番良い生牡蠣を買って昼食にした。勿論白ワインで贅沢に(笑)。
八百屋でカボチャも買ったのでその後は「冬らしくスープかなァ」と思っていたが面倒くさくなってハンバーグにした。

実はこのメニュー、何のことはない、「あまり噛まずにすむ」から。というのは日本滞在中に歯が痛くなって眠りも妨げられ、、、結局知り合いの歯医者さんに診てもらったところ歯周病とのこと。細かく丹念な歯ブラシに勤め、激痛はひいたものの、今も進んで硬いものを食べる気はしないのだ。

牡蠣の後ろに写っているのは実家の庭になっていた柿。誰も世話をしないのに草木は育ち花咲き、実が沢山なるのは不思議を越えて奇跡のような感じがする。勿論こんな「生柿」を持ち運ぶのは禁止されているはずで、空港出口に普段はいない税関が人を止めて調べていたのでちょっとどぎまぎ。怪しい長髪ゆえかノーチェックで無事にパスしました(笑)。

歯痛の所為もあり大旅行の気は失せ、今回の滞在は「近場のアート鑑賞」といういつもにないパターンになりましたが、このことはまた今度書きましょう。

追記:日本の先生によれば、パリのF先生に「ストレス一杯の私」と勘ぐられた歯の無数のヒビは、西洋人に比べて歯が丈夫でない日本人には当たり前のことらしいのです。人類の坩堝のパリの先生の方がこういう比較人類学的見地を欠くというのはどういうことだろう? ただ臨床例の少ない少数派民族の事象と切られてしまえばそれまでの話で、、、。というように「移民」が「一般市民」となるのは大変なことなのです。(ちょっと話が飛んだかしら?)


2016年9月21日水曜日

"Sentiers des Arts"の推奨作品

Aujourd'hui j'aimerais vous présenter les deux oeuvres de  "Sentiers des Arts" qui m'ont beaucoup plus. Elles sont simples et subtiles, remarquables sur place, si elles ne sont pas nécessairement attirantes dans la brochure (téléchargeable sur le lien ci-dessus).

La première est celle de Mark KRAMER.  Un espace dont les murs sont percés par les nombreux trous identiques devient un vrai cosmos. Nos yeux captent les luminosités et les couleurs variées. C'est magique!

Puis celle du Collectif les éoliens (Rémi DUTHOIT & Franck FEURT) : les nombreuses girouettes composées d'une branche d'osier et d'une plume au sommet de bambou.  Elles s'orientent à la direction du vent en tournant leur plume. De plus les bambous se vibrent.

A propos du vent et le bambou, il y a deux tours réalisés par l'Association Artisans du Vent (Didier FERMENT & Bruno TONDELLIER) qui chantent avec le vent.

Ce sont les travaux qui appellent à nos sens à la fois directement et délicatement, donc il faut être là ! Si vous êtes dans la région, ça vaut vraiment la peine de votre déplacement.

Jusqu'au 2 novembre

(les sites des artistes ci-dessous)


私の「蝶々」は置いておき、このファスティバルでは私が特に紹介したい作品が二つある。
ともに小パンフレットになっている企画デッサンでは「何だこれ?」という感じなのだが、シンプルなアイデアながら結果は絶妙、その素晴らしさは現場で実感してもらわないとわからないのだが、、、

一つはオランダ人Mark KRAMERの小さな穴が沢山あいた空間。外見はボクトツとしたものだが、内部に入ると星降る宇宙空間。同じ穴なのに微妙に光の色も違う。本当に入ってみてのお楽しみ。

もう一つは竹の上に着いた羽が一端にある細い枝の群れ。風の方向に合せて動き羽がくるくる回る。これがどうして上手く機能するのか私にはわからないのだが、ひょっとしたら不完全な形と風の揺らぎがこれを生む? 風見鶏の用に動く枝葉は小魚の群れを思わせ、羽の回転は振動となって竹に伝わり、、、。このCollectif les éoliens (Rémi DUTHOIT & Franck FEURT)も実体験あるのみ。

竹と言えばもっと太い竹を円錐形に組んである塔が二つ、一つは竹に穴があいており、もう一つは弦が張られていて、風に吹かれて前者はボーボーと、後者はヒューヒューと音を立てる。これはAssociation Artisans du Vent (Didier FERMENT & Bruno TONDELLIER) の作品。これとCollectif les éoliensの作品は河口の葦の原を吹き抜けける強風を使い、ちゃんと場所の特異性を生かしており、私の好きなタイプの「正真正銘のインスタレーション作品」。これに比べると私のは何処でもできて恥ずかしいなァ…

というのは話半分。この地方、葦は一杯あったが背の高い竹など生えていなかったし、サイトを見るところ、彼らもほぼ同じものを色々なところへ廻している様子。短期滞在型のフェスティバルに参加するアーティストの多くは結局こうなるのでしょう。


紹介した作家のサイト

Mark KRAMER 
Collectif les éoliens(違う場所のだが回転しているのがビデオである) 
Artisans du Vent(作り方まである)

2016年9月20日火曜日

出稼ぎがバカンスに

Pourquoi le séjour de travail est devenu assez oisif?

Tout d’abord le service technique de "Sentiers des Arts” a été excellent : très bien organisé et disposé à aider aux artistes.
Deuxièmement j’ai demandé à un couple d’amis de venir m’aider en voiture. (En fait je ne conduis pas) En résultat le travail avance trois fois plus vite.
Troisièmement  la période de travail proposée était très courte (moins d'une semaine), j’ai conçu donc un projet très peu “in situ” : j’ai fabriqué les papillons en carton de packaging alimentaire dans mon atelier parisien. En fait c’est carrément un contre-pied de ce que je faisais jusqu’au 2011 où j’ai arrêté « les travaux dans la nature ». (Voir la vidéo suivante).
Alors pourquoi ce virement ?   Tout simplement ce type de travail sain (en plein air, rencontres avec des  gens…) a commencé à me manquer. Par ailleurs le paysage de cette région peu connue me semblait très beau (en fait il l’est. A découvrir). De plus le budget m'est assez confortable! Donc je me suis inventé une nouvelle voie : métamorphoser des emballages perdus en poésie. En fait « Vache qui ne rit plus »  + Papillons de Gagny a fait ça :)


今日は本題:何故出稼ぎ出張がバカンスになったか?
経緯を書くと:

ボルドー駅で今回の私の運転手兼アシスタントを務めてくれる、車で大旅行中のカップルのGさんとCさんに拾ってもらったのが日曜(11日)の午後。そして宿泊先へ。今回はジット gîteと呼ばれる観光客用の一軒家を1週間借りた。人気のない地方で、かつバカンス明けだから、3人の宿泊と考えるとものすごく安いこの宿、農家の家督屋を改造した古い石の建物は外観はこじんまりした感じだが、内部はサイトで見た写真の感じより広くて大満足(実は寝室が3部屋もあるのでお客さんが来ても大丈夫なぐらい)。作業場所である古い漁港への近いのが一番という基準で選んだので低地帯にあると思っていたのが、葡萄畑が見える小高い丘にありなかなか心地よいところだった。(詳しく知りたい方はコチラ

作業初日の月曜日、最初の予定では雑草を伸び放題にしてもらってその中に伐採した木の枝を杭にして金網を張り、蝶々を針金でそれにつけるという計画だったが、今年の夏はこのジロンド河口地方は特に猛暑で雑草は伸びるどころか「枯れ野」の風情。1~1.50mに切った枝を注文しておいたのだが、現場に届いた木はただ切り出された低木そのままで、わたくし用なのかも疑ってしまう。こう状況に合わせ急遽プラン変更、木をそのまま地面に立てることにした。それを技術班チーフに告げると午後一番にエンジンドライブの「ボーリング機」を持って4人チームが駆けつけてくれた。「これはあっという間に穴が開く」と思いきや固い地盤があって意外と難航、汗だくでほぼ力尽きるまでやってもらった。

私も色々の企画に嘗て参加してきたが、こんなに迅速にしっかり助けてもらえるのは珍しい。このお陰で準備はグンと進み、立案時は一人でするつもりだった蝶の取り付けを3人掛かりでしたら火曜日の晩には大体もうさまになって来たのであとはもう余裕、前回書いた港にある唯一の魚屋で新鮮な魚を買い、上記の制作用に運ばれた余分な木の枝で炭火を作ってほぼ毎日バーベキューをし、少し地方観光までして、かつてないバカンス風制作となったのでした。

実際これはある意味「予定通り」。
この手のフェスティバルに参加するのを休止した2011年までの私の「自然環境での作品」* は、素材調達も制作も、できれば考案から現場でというアプローチだったのに対し、「テトラパックの蝶群」はパリ製:アトリエの建物のゴミスペースに張り紙して6月以来毎日少しずつ制作した。現場の作業はそれを何らかの方法で据え付けるだけで、昔の私には許せない楽勝プランだったのだ。それを何故許したかというと、野外で人(企画関係者や他のアーティスト、それに住民)と会って制作するのは心身ともに健康に良いし、この全く知らない、かつ自分から行きそうもないジロンド河口地方、写真で見るときれいそうだ、そしてしっかりペイも良いしという現金な理由。短期滞在しかできないときはこういうのもありかと考えたのでした。蝶々の作り方自体は基本的には昨年亡くなった母が老人用デイサービスで色紙を使って作っていたのを応用したに過ぎないし赤面ものですが、企画提出が通ってしまったからには責任とって作るしかないですよね。誰でも知っているものでも芸術に昇華させるのが腕の見せ所とも言えましょうが、本当のところは「安易過ぎてしたことのあるアーティストがなかったことをした」のが私のオリジナルなところでしょうか(=オノ ヨーコのおみくじみたいに)
 
企画は意外に受けていて大きなポスターにもなっていました~♫

現地では蝶々は風に揺られて、てふてふと、、、

参考:
* 以前の仕事と私が何故止めたかのビデオ


2016年9月19日月曜日

魚とエビの日々

Je suis allé à l'Estuaire de la Gironde  (côté Charente-Maritime) pour réaliser  mon projet d'installation dans le cadre de "Sentiers des Arts". Cette fois, pour les plusieurs raisons dont je parlerai prochainement, le séjour de travail est devenu assez oisif, on a fait presque tous les soirs le barbecue de poisson ! Donc j'écris d'abord sur le merveilleux poissonnier "Délice de Maubert" qui se trouve au Port Maubert (St Fort sur Gironde) qui est le site de mon installation. Le petit poissonnier est géré par deux femmes, leurs maris sont les derniers pêchers du port. 
Et puis sur un mystérieux fabricant de fromage de chèvre... 
Je voudrais bien faire leur pub, mais ils n'ont pas leur site, apparemment.

大河ジロンドはボルドーを通り、その後北西に大きく口を開くようにして大西洋に注ぐ。そのジロンド河口地区、右岸と左岸で地層ががらっと違うそうで、左岸は高級ワインの生産地として有名で、もう少し大西洋側には昔書いたアルカションなど(関連投稿)の保養地もあるリッチな地区なのだが、その反対の右岸はあまり知る人のいない地方。だから「地方興し」のアートの企画があって、先週ジュースの箱パックで作った「蝶々」(関連掲載)の設置に行った。

いつもは苦労を書いているこの種の仕事だが、今回はほぼバカンス!その理由は本題と一緒にまた述べることにして、今日は心に残る魚屋の話から。

机上の紙ににブザーを鳴らせと書いてある!
私の仕事場はひっそりとしたこじんまりしたモベール港 (Port Maubert) 。ジロンド河から内陸に向けて伸びる運河の奥にある。淡水と海水が交わる地区だから珍しい回遊魚もいて、今もそこで漁を営む漁師が二人いる。港にはその奥さん達が経営する魚屋があるのだが、ここが面白かった。テラスにテーブルが出ていて外から見て魚屋さんらしくない。そして誰もいないのでブザーを鳴らす。一番感動的なのは品揃えが「ものすごく少ない」! 黒板に書いてある数種類の近海魚のみで、火曜の晩はMaigretteという魚しかなかった!!!

魚の他には、この地方特産の小さな白エビはローリエとウイキョウで味付けされて茹でたものを売っていたが、これが絶好の食前の付け合わせとなり、毎日朝晩を問わず食卓に上がることとなった。このほか同じく自家製の、魚のテリーヌとかペースト、スープ、それに特産品のボルドー風八つ目鰻なる「珍味」も缶詰にして売っている。これは八つ目鰻の本の奇怪な鰻の口デッサンを見ていたら食指が動かなくなりトライしなかったのだが、「珍味」は高く売れるので、「八つ目鰻がいなくなったら地元の漁師も消える」そうである。

(写真はタラの一種のメルランと白エビを袋に入れてもらっているところ)

珍味と言えば、同じく回遊魚で淡水地区で産卵する「チョウザメ」もいて(いた?):1920年頃ロシア人がキャビアの製法を近くのSaint-Seurin d’Uzetに伝え50年頃まで栄えたのだがもはや絶滅寸前品種です。日曜日にキャビアフェスティバルと宣伝していたが???

それはともかくこの魚屋さんのお陰でほぼ毎日レンタハウスで鮮魚のバーベキュー。こんなことは我が長き人生で始めて。

魚屋に続いて特記したいのは写真の変なラベルが張ってあるヤギのチーズ、これが上手い。ロック イン シェーブルと書かれているのは私の分析では農場のあるロック(Roc)なる地名とRockをかけてバイクに股がるハードロック娘のヤギがデザインしてあるのではと私は想像するのだが、作者の意図は謎。置いてある店も我々の見たところ Saint Thomas de Conac のコープのみで、なかなか謎が多いのです。

左奥が借りた家
それから借りた家の隣に引退したお百姓さんの菜園があって、、、もらったトマトがこれもまたすごく美味しくて、、、

良いものを食べた1週間!
この原稿を書いていたのはパリに戻る列車の中でだが、トイレにも行きたいしと入ったボルドー駅前のバーで食べたハンバーグ、これぞ何が入っているか分からないような代物で(旧関連掲載)、久しぶりの悪食に胃がどぎまぎしているのが分かった次第。

(ちょっと調べたけどやはり魚屋もチーズもHPないみたいです) 

追記:難を言うならワイン。ジロンドの向こう側はメドックなのだけど、、、

2016年9月7日水曜日

ダーティーエイゾウは二度死ぬ

以下9/4の投稿の続きです: 

新しい光ファイバーを引きに技術者が来たのだけれど、、、出来なかった! ファイバーを入れようとした建物を通過するプラスチックの配線用ホースのようなものが詰まっていて、これは電気屋の仕事だそうで、、、。

私も可哀想なのだが、それ以上は来た二人の技術者。彼らは下請けで、出来ないとペイされないそうで、、、だから2時間も頑張っていたのだ。「労働法改革」がもめにもめたこの国でこんなひどい待遇があっていいのだろうか。元締めはおフランスの大手ゼネコンのブイグだから電気工ぐらいさっと送ってくれてよさそうだが、それをしてくれない。

それ以上に驚いたのは、カスタマーならいざ知らず、技術者がコールセンターを呼んでも20-30分と繋がらない。センターはチュニジアにあるそうで、、、

ダーティーが勝手に振ってくれたブイグだが、最初からこんな酷いのって先が思いやられる。来週は地方に「出稼ぎ」だし、その後日本にも戻らねばならないしで当分サスペンド。
というわけでダーティーエイゾウは死ななかった。私はキレイになろうなんて皆目思っていないのだけれど。(写真はユー島にてで巨岩を揺らすダーティーエイゾウ:この岩、本当に動くのです)