まず第一はアヴィニョン、塩のデッサンのプロジェクトを応援してくれたコレクター夫人の家へ選んだ五枚のデッサンを持って行った。日本なら宅急便で用が足りるが、フランスは扱いが手荒で、美術品と指定するととんでもない値段になるので、TGVに乗って直に運ぶのが一番確実。但しよく乗車規定を読むと私のデッサンを入れた木箱は荷物のサイズ制限をしっかりはみ出していて置き場に困る代物だったが、車掌さんは何も言わず、反対側のドアに立てかけてくれた。
このボウルだけは土がたまり植物が育ったと説明するポール |
昼食の後最寄り(約20km)の町のカルパントラ(Carpentras)のバス停まで送ってもらい、またアヴィニョンに戻り、鉄道でマルセイユ、そこからエクサン・プロバンスの友達Cさんの家にまたお世話になりに。ローカル線のゆったりとした旅だ。ローヌ河沿の風景は、羊や牛が草を食む牧場あり、石灰岩質の山塊あり、河口の工業地帯ありのヴァリエーション。日本語教師だったMさんは大の日本贔屓で「私が何故この国に住むのか分からない」のは当然と思うけど、「フランスは美しくない」とまで言っていた。この線路沿いですら十分美しいと思うけど。
そして昨日の水曜は新しく出来たヨーロッパ・地中海文明博物館(MuCEM)
へ。博物館に行くのは海に架かるパッサージ(写真)を渡たる。それが昨日は強風強雨が断続。監視員は「こんなに人が少ないのは初めてだと言っていたが、それが当然
の天気で、、、。ここへ来たのは「建築学的興味」から。実はこの素晴らしい博物館を作った建築家と我がアトリエ近くの、私の日本でのインスタレーション「夢の浮き箸」に類似して全く異なる外観を持つ、既に紹介済みのあの醜いビルが同人物の手になるという不思議のため。同じ建築家でも予算と企画の重要度でここまで変わってしまうものか?
天気がいいと |
昨日 |
それに画廊の人から聞いた、フランス海抜0mの基準となるマルセーユの海岸へ行って海水を採取。岩に砕ける高波の岸に降りて行ったら近くの住民に呼び戻された。
以上のように充実した3日間でした。
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