2014年5月24日土曜日

湿度計になったデッサン

順調にすべて乾くはずだったのに
先週の日曜日に書いたように好天に恵まれ、もう乾いた、あるいは乾くと思っていた「死海の水のデッサン」だったが、火曜日から雷雨が度々で湿度が上がり始め、水曜日の朝に見たらたら大ショック。白く結晶していた部分はまた液体状となり、墨と混ざった部分もじっとりと暗い生乾きの黒色に変わってしまった。 海水だけの小デッサンも月曜には全体が白っぽく浮き上がっていたのが、傾斜をつけて濃度が濃かったはずの少女の頭の部分が湿っている。これはもうデッサンというより「湿度計」ではないか???

暗い部分の面積で湿度がわかる?
「生きたデッサン」である「海水シリーズ」は今までも多少のハプニング例えばはあったが、こんなに顕著なのははじめて。何が違うのか? 死海の水はボトルの下に大きな結晶を固めている割に、描いた紙の上ではいつも細かい砂状の結晶しかできない。私はおそらく気温の所為だろうと思っていたのだが、先週末は夏並みの気温に上がったのに同じだった。砂状の結晶は勿論湿度の影響を受けやすいが、台所の食塩(一応海水もの)が液状になったりはしない。もう死海の組成分に原因があるとしか思えない。1か月乾かし続けたけどもう降参、あきらめます。

ところでイスラエルの女性作家 Sigalit Landau は死海で塩を結晶させた立体作品を作ってパリでも発表していたけど、あれはどうして影響受けないのかな〜??? 彼女の作品のことはまた今度(一度塩の現代アートの総括をしようと思いますので)

今日も雨がぱらぱら、気温もぐっと下がってセーター着用。士気も下がって、、、(下の写真は今朝のものです)

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