2022年2月23日水曜日

写真は難しい。。。(ガストン・パリ展など)

私はカルチエ財団を仇に思ってるわけでは決してない。褒めていることもあるし(参考投稿)

でも今回のメキシコ人女性写真家(有名らしい)の回顧展もつまらなかった〜。人が撮られていてもなんだか人間を感じないんだよなー:これってかなり本質的なことじゃない!?! 私はいつも書く理由でC財団にはオープニングに行ったのだが、その数日後昼ご飯の支度をしながら聞いていたラジオのフランス文化放送の展覧会案内では、解説員(?)3人とも全員がこれ以上の言葉がないほど絶賛していた。私の目は何を見ているのだろうか?「銀紙でも貼っとけ!」と言われそうだが、一緒に行った仏人写真家(ほぼ無名(笑))は私よりもっと手厳しく"vide(=empty)"と言いのけたほどだったが、、、。
評論家、文芸ジャーナリストは「C財団の展覧会は0点」なんて言ったら美術業界追放になるかもしれないから私は彼らを常日頃可哀想に思っていたのだが、ラジオを聞いていると本当に「この上もなく素晴らしい」と本気で思っているふしがあり、それも3人が3人ともだ。そこで想像:結局彼らは小さな「現代アート」の卵の殻の中で生きていてその中での確固とした信念を身につけているので全員が真実感動しているのではないだろうかと。同じ番組で非常に好意的に紹介されていた某有名画廊のホームレスの人を撮った某写真家の展覧会を見てそれは確信に至った。
そういえばあのダミアン・ハーストの「桜」(過去投稿)は今東京だそうだ。日本の皆様は感動さ(せら)れているのでしょうか?(一升瓶持って本物の花を見に行ってくださいな)

C財団前の大通りを反対側に渡ると Camera Obscuraという小さな写真の画廊がる。ついでにそこに寄ったが、そこで開催中の「雲」をテーマにした企画展の方がC財団の展覧会より私にはよっぽど素晴らしい。特にJungjin Leeという韓国出身の米在住作家の写真(私はこの記事を書こうとするまでデッサンだと思い込んでいたのだが、実際は韓国の伝統的な桑の紙に印刷したものだった)はオキーフの絵がそうであったように「風景だが風景でない」世界(参考投稿)を作品で表現している。
Leeさんに関してはいいビデオがあるのでご参考に>https://vimeo.com/286792074 
 
"Match" avec les photos de Gaston Paris (1938)
当時のサーカスのスターの落下事故を伝えることになったガストンのルポ写真
ところで Gaston Paris ガストン・パリ(本名、1905-64)の写真展がポンピドーの地下の小さな写真スペースで開かれている。彼は写真雑誌 VU の社員カメラマンとして様々な分野でのルポを担当していたのだが、その中に現れる人物たちは生きているし、オブジェの捉え方だって少しシュールで変わったものが多くて楽しい。展覧会では当時のプリント写真のみならず、写真が発表された雑誌記事、没後彼のネガから印刷した写真が展示されている。(以下にリンクのページにいろいろありますのでご参考に) 

photo de Gaston Paris彼の写真の中にはスターたちとか歴史的イベントとか、撮られたものがすでに興味深いことが多いのだが、被写体がよければ写真になるのか、あるいは撮り方がいいからなのか? もちろんその両方というのが当たり前の答えなのだが、C財団の作家は70年代に撮ったインディオの人々の特殊性で注目を浴び、かつ構図なども上手なのだが、私の心に触れないのはどういうことだろうか? 写真というものの難しさを問い直さすためには軽智恵財団に行ってがっかりするのもいいかもしれないが、やっぱりガストンに行ってください。無料だし:実はバゼリッツ展を見るつもりがアーティストカード忘れて仕方がないからいったのだけど、それが大正解だった(笑)。
 
ガストン・パリ関連リンク:
ポンピドーセンターのガストン・パリ展のページ (8枚も写真あり):4月18日まで
● 次のサイトはポンピドーでの展覧会の案内ではないがご参考に:

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