飛行機は一機のみのボーヴェ空港 |
飛行機は着いたと思ったら人を吐き出し、積み込み、出発する。Rエアの効率恐るべし。でも一つが狂うと順に支障をきたす。行きは時間通りだったが、帰りは2時間遅れ。その理由が乗務員が前夜クラクフに到着できなかった云々。それなら前日からわかっていたのだから遅延通知をくれれば街でゆっくりできたのに、、、。
ところで先月エアフランスのパイロットが子会社のローコストフライトに組み込まれて労働条件が悪化するとしてスト、それが2週間も続き、その損失は約3億ユーロ(370億円)に及ぶとか。結局パイロットの主張が認められたのでも、会社側が企画撤廃した訳でもない妙な幕切れとなったが、「パイロットは優遇された既得権に執着している」と乗客乗務員からも地上乗務員からも非難され、一般国民の大多数(約70%)の不興を得た。
これは私にはフランスの縮図のように見える。今のフランス人は皆パイロットと同じで、全員既得権を絶対手放そうとしていない。だから筋を通すならパイロットを支持して良いはず。しかし薄々このままだと立ち行かないと感じつつも他人(パイロット)ごとだから簡単に非難しているのだというのが私の観測。
私はギリギリまで切り詰めたRエアに乗りながら「少し高くても良いからもうちょっと人間らしく扱って欲しい」と思った。だから私はコスト競争だけでない生き延び方が絶対あると思う。かつフランス人があのRエアの効率に到達できるとは思えない。今でさえサービスの評判が芳しくないAFだ、Rエアより高くてサービスがもっと悪いのができたらどうします???
予約したフライトがなくなるよりは、遅れや家畜扱いの方がまし。だから「価格競争に対し異なるヴィジョンで戦うなら尚更ストはすべきではない」というのが私の結論です。
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